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労評東海地方本部

愛知県長久手市にある香流工業で労評分会が結成されました!!

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愛知県長久手市にある香流工業で労評分会が結成されました!!

10月16日、愛知県で金属部品製造を行う香流工業(かなれこうぎょう)に働く労働者が、労働組合を結成し、翌17日、会社に対して組合結成を通知し団体交渉を申入れました。


本社工場前でのビラまきの様子

香流工業について

香流工業株式会社は、愛知県長久手市に本社を置く金属部品製造業(亜鉛・アルミダイカスト産業)の会社です。金型製作、鋳造、加工、仕上げまでの工程を一貫生産で行っていることを強みとして成長を続け、現在は愛知県内に3工場、福井県に1つの営業所(金型製作)を所有しています。

主要な品目は自転車部品、自動車部品、釣り具部品、機械部品などです。特に、コロナ禍での海外の自転車ブーム、アウトドアブームにより自転車部品や釣り具のリール部品の受注が急増し、売上を伸ばし続けています。

従業員数は全工場を合わせて200名程度、正社員、パート・アルバイト、派遣社員、技能実習生と様々な雇用形態の労働者が働いていますが、その半数以上を外国人労働者と高齢のパート・アルバイトが占めています。

 

仕事は忙しくなっているのに、給料が下がった!?

香流工業は、全国の同業他社と比較しても、トップクラスの技術力と業績を誇りますが、賃金は愛知県の平均(金属製造業)よりも低く、昇給は役職につかない限り、ほとんどありません。人手不足も深刻で、平日の残業は当たり前で、土曜出勤が常態化しています。

コロナ禍でも受注が増え、それにともなって一人当たりの負担も多くなっていきましたが、給料は増えるどころか、減ってしまいました。2021年の4月、会社は賃金システムの改定を一方的に行い、皆勤手当や職務手当、家族手当がなくなり、基準が不明瞭な「等級制度」や評価手当が導入されました。結果として大多数の労働者が大幅な賃下げとなってしまいました。労働者にはなんの事前告知もなく、作業時間中に一人一人を呼び出して、「賃金システムの変更」が伝えられましたが、賃金が具体的にどのように変化するのかついては全く説明されず、翌月の給与明細を見てはじめて金額を知るような状態でした。

労働強化が進んでいる中で、大幅な賃下げが行われたことで、職場内の不平不満が一気に激化し、数名の労働者が労評愛知県本部に労働相談に訪れたことが、労働組合結成のきっかけとなりました。以降、労評愛知県本部の指導、援助のもと、労働者同士の話し合いを重ねてきました。生産を支え会社を支えている労働者が重んじられ、働く者の利益が守られるように会社を変えていくための、労働組合の政策と要求を示し、労働組合への組織化進めていくことによって、労評分会の結成に至りました

※労評香流工業分会の「結成宣言」はこちら

 

労働組合の登場によって、労働者の期待は高まっています!!

 10月17日、会社への通知に先立って、本社工場、瀬戸工場、井戸金工場の3か所で労働組合結成を知らせるためのビラまきを行いました。いずれの工場でも、多くの労働者から、組合結成の趣旨や要求に対して支持、賛同の声が寄せられました。これまでの、「会社のやり方に疑問や意見はあるが、言えない。」「言ってもどうせ変わらない」という半ばあきらめていた状態から、変化のきざしが見え始め、会社が変わっていくことに期待が高まっています。

当面は、早期の団体交渉の開催と要求の実現を目指し、会社と交渉を進めていきます。労評香流工業分会の労働者は、「会社あっての労働者、労働者あっての会社」のスローガンのもと、香流工業を、もっと安心して、気持ちよく働ける職場へ、会社の考えが誰でもよくわかる会社へ、そのうえで納得のいく話し合いができる会社へ変えていくため、活動を開始しました。労評香流工業分会の闘いは、全国の中小企業製造業における労働運動の先駆けとなる闘いであり、労評内総労働をもって、力強く推し進めていきます。

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