女性組合員の配置転換強行!
ロッカーの私物を勝手に回収して仕事場から追い出す!?
香流工業の経営者は、女性組合員(正社員)へのパワハラ、セクハラ、不当労働行為として、本社工場から別工場への配置転換を通告してきました。この配転問題は、団体交渉の議題として会社側が提案してきた問題であり、かつ、提案の説明さえしていない状況であったにもかかわらず、組合員の配置転換を強行してきました。
2024年7月下旬、女性組合員が、就業時間中に、上司である課長からいきなり、「瀬戸工場に異動になったので、同意書にサインをしてもらいたい」と言われました。この組合員は「組合と相談したい」と言いましたが、課長は、これを無視して、今日中にサインをもらわないといけない、他の人を雇うことになっている等と言ってサインを迫り、この組合員は身の危険、恐怖を感じて、仕方なく同意書にサインをしてしまいました。この組合員に対して、直近でも、トイレの時間が長いと咎め、なんで長いのかと、部下を使ってセクハラをさせていたこともありました。辞令(文書)もなければ、配置転換の合理的な理由についても、配転後の業務内容をはじめ、労働条件について何ら具体的説明もなく、サインを強要したのです。私たちは、この問題について、組合つぶしを目的にしたパワハラ、不当労働行為であると主張し、団体交渉の議題に挙げ、真相究明をしている最中のことでした。
しかし、8月30日(金)、サインを強要してきた課長が、またもや組合員の前に現われ、「月曜日から瀬戸工場ですから。」と、一方的に通告してきました。組合員は「団体交渉で扱っていますから、配置転換は無効です。」と訴えましたが、課長は話を一切聞かず、逃げるように職場を去っていきました。しかも、この組合員が退社する時に、社員証(カード)を使ってタイムレコーダーに勤怠を記録する仕組みになっているのですが、機械は「登録されていません」と反応し、退社を記録することができませんでした。8月30日の段階で、会社は、組合員を本社登録から抹消するという、実に卑劣な策動をしてきました。
翌週の9月2日(月曜日)、組合員が本社工場の自分の仕事場に行くと、駐車場の所定の位置にはカラーコーンが置かれ、組合員のタイムカードの登録が抹消されており、さらには、組合員専用に割り当てられていたロッカーから、私物がすべて持ち出されていました。持ち出すことについては、事前にまったく知らされていませんでした。これらの会社の行為は、女性組合員を精神的に追い詰めることを狙ったものと思われます。
高齢(80才)のパート組合員を、しかも病み上がりの人を、
初めての仕事で、40度近い作業場で、一日中立ち仕事をさせる!?
2024年8月上旬、高齢の組合員が、1週間入院していて、8月5日(月曜日)から出勤予定でしたが、この日も体調が良くなく、その旨連絡して欠勤しました。
そして、翌6日(火曜日)、病み上がりで出勤した80才の組合員を、会社は、体調について一言も尋ねることなく、一方的に、元の座り仕事の「仕上げ課」ではなく、室温が30度を超え、時には40度近くになる「鋳造課」に異動させ、重い部品を運ぶ作業も含め1日中立ちっぱなしの仕事をさせました。
病み上がりで、慣れない初めての環境下での仕事であっため、この組合員は体調を崩し、会社を早退し、翌日も早退、その後病院で診察を受けると、「熱中症の疑い」と診断され、次の日は1日欠勤しなければならないような状態になってしまいました。現在は、会社の安全配慮義務違反を追求し、安全に働ける作業を提供すること、すなわち元の職場に戻すこと要求し、出勤を拒否しています。
この高齢の組合員は、そもそも4月から、会社側から就労妨害を受けています。眼鏡をかけていれば問題なく仕事ができるにも関わらず、管理職達が、作業用眼鏡を外している昼食直後に組合員を呼び出し、「不良が多い」、「目が見えてない」、「できる仕事がない」と言いがかりを付け、その場で帰宅させ、出勤停止にしてしまいました。会社はこの件を「休職」だと言い、4月から8月までの4か月間の給料すら支払おうとしていません。
この問題も団体交渉の継続協議となっていましたが、7月25日の団体交渉で、職場復帰を勝ち取りました。したがって、この組合員は約4ヶ月間ぶりの出勤でした。4か月ぶりの出勤が、40度近い作業場で倒れるぎりぎりで働かせるという仕打ちです。
いずれの件も、労働者を、ひどければ自殺に追いやるような、身体を壊し死に至らしめかねない、民事事件では済まない、刑事事件に発展するような問題です。私たちは、パワハラ、不当労働行為であると訴え闘っています。
香流工業分会は、組合つぶしを目的にした会社のパワハラ、不当労働行為に負けず、
労働者の生活と利益を守る闘いをさらに強化し、労働者の団結の質量を発展させ、
会社を抑え込んでいきます!
多くのみなさんのご支持、ご支援、ご協力を心から呼びかけます!