香流工業について
香流工業株式会社は、愛知県長久手市に本社を置く金属部品製造業(亜鉛・アルミダイカスト産業)の会社です。規模は200名、愛知県内に3工場、福井県に1つの営業所(金型製作)を所有しています。金型製作、鋳造、加工、仕上げまでの工程を一貫生産で行っていることを強みとして成長を続け、同業種の中でも全国トップクラスの業績を誇る会社です。コロナ禍にあっても過去最高売上を更新し続け、昨年末には愛知県瀬戸市に新たな工場用地を購入し、新工場建設をもってさらなる利益拡大を計画しています。
会社は多額の利益を上げ資産を蓄積しているにもかかわらず、多くの労働者が低賃金であり、賃上げや一時金(賞与)はごくわずかです。一方、えこひいきによる不平等な査定が当然のように行われ、経営者や管理職によるパワハラ、労働組合への弾圧をはじめ、数々の違法行為を繰り返しています。
会社の専横体質を社会的に明らかにするため、
5つの労働基準法違反について労働基準監督署に申告しました。
2022年10月から、香流工業の従業員が、労働者の主権と人権を守ることをめざし、日本労働評議会(労評)愛知県本部の指導、援助のもと、労働組合(労評香流工業分会)を結成し、会社と交渉を続けていますが、組合員の不当な降格や配置転換、経営資料の改ざん、団体交渉の引き延ばしなど、その対応は、一貫として不誠実かつ組合への敵意に満ちたものです。このような会社の不誠実、不当な対応に抗議し、会社の専横的な支配、管理の実態を社会的に明らかにするために、2月12日に5項目の労働基準法違反を瀬戸労働基準監督署に申告する運びとなりました。
香流工業の実情は、低賃金で重労働を課し労働者を酷使する中小企業の典型です。まさに今、低賃金が日本経済のアキレス腱となっていますが、香流工業のように労働者の主権と人権を踏みにじる企業があっては、日本経済の成長はなし得ません。労評香流工業分会の活動は、中小企業の実態にスポットを当て、一石を投じる問題であり、中小企業労働者の生活と労働を改善する象徴的な闘いとしてあります。
【労働基準監督署に申告する事案の概要】
(1)就業規則の違法変更(70歳以上の労働者の不当な雇止め)
会社は、2024年4月に就業規則を改定し、70歳定年を設ける(今までは定年は存在しなかった)ことなどの項目を新たに盛り込んだが、事前に就業規則の改訂は労働者には一切知らされず、就業規則の改訂に必要な労働者代表の意見書は、別の目的で選出された労働者代表(時間外労働、休日労働に関する労使協定の代表者)に署名をさせて労働基準監督署に提出していた。
(2)時間外労働・休日労働に関する労使協定(36協定)の違反
違法な選挙方法で選出された労働者代表と締結した36協定を労働基準監督署に提出し、労働者に残業をさせていた。
(3)30分未満の残業代未払い
30分未満の時間外労働に対して賃金を支払っていないこと。労働組合との団体交渉では、時間外労働に対する賃金は1分単位で支払わなければならないことを認めていたにも関わらず、実際は従業員に「残業申請を30分単位で申請せよ」と命令していた。
(4)労働者への不当な賃金未払い
会社都合で出勤を停止していた労働者に対して、約4カ月に渡り賃金を支払っていないこと。
(5)駐車場代の違法天引き
法令に定めることも、労使協定を結ぶこともなく、会社の駐車場を利用する労働者の賃金から、駐車場代として毎月1000円を違法に天引きしていること。
今後、香流工業が重ねた違法行為を連載していきます!
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